「要領がいい」の正体

なるべく毎日エッセイ

小学生の国語の問題で「要領」という言葉が使われていた。真っ先に思い出す使い方が「要領が悪い」や「要領がいい」という表現だ。

「真面目な人」=「要領が悪い人」みたいな言われ方をする。これはいかがなものか。努力してることが評価がされないという理不尽な構造。

仕事は全て丁寧に仕上げ、ちょうどいいときにトイレから戻ってきて、嫌な仕事を頼まれ、全部引き受ける。結果、「あいつは頼れる」とか言われ、雑務の在庫が常に潤沢な人。美しいではないか。いい人じゃないか。何がいけない。

また、「アイツ、要領いいよね〜」という言葉を耳にするたび、少しだけ心がざわつく。

何か面倒くさい仕事を頼まれそうなときにトイレに行っていて、掃除当番に絶妙な遅れで現れる。結果、いつも穏やかで楽しそう。要領良くやることを、「ずるい」とするのも違うと思う。「要領がいい」はもはや技術だ。

「要領が悪い人」も「要領がいい人」もどちらも努力しているのだ。ベクトルの方向が違うだけだ。

とはいえ、自分は「要領がいい人」的な努力の仕方がしたいので、トイレに行くタイミングは慎重に考えたい。

沢田,国語,塾

沢田国語研究所

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・国語専門塾(対面・オンライン)

・俳句や短歌の創作および普及活動

・本に関するイベント

●代表

 沢田隆志

 大阪市出身
 開明高校→横浜国立大学経済学部卒

 大手自動車メーカーで経理として勤務。
 神奈川県で教育委員会に勤務。その後、
 須賀川市の梁取塾で主に中学生を指導。
 
 俳句や短歌を中心に文学を楽しむ。

・須賀川短歌会主催
「第1回みんなで選ぶフォト短歌展」最多得票

・須賀川地域の地方紙
「あぶくま時報」火曜コラム執筆中

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