高校の国語の問題に「拘泥」(こうでい)という言葉が使われていた。はっきりとは意味が分からなかったので、調べてみると、「こだわること」「些細なことに執着して融通がきかないこと」とあった。
前の字「拘」は「拘る」と送り仮名をつけると「こだわる」と読む。
後の字は「どろ」だが、「泥む」と書くと「なずむ」と読み、「物事がとどこおる。進まない様子。」「心がとらわれる。執着する。」という意味がある。
似たような意味の漢字が並べられた二字熟語ということだろう。
「暗黒」「恐怖」「逃避」「驚愕」「混迷」「沈黙」なども「拘泥」と同様に、似た意味の漢字が並んだ熟語だ。(もう少し明るい例は思いつかないものか、、)
おそらく、金八先生のテーマソングの歌詞の「暮れなずむ街の♪」は、「暮れ泥む」だろう。意味は、日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態。日が暮れかかってから真っ暗になるまでの時間が長いこと。なんていい情景なんだ。
「拘泥」に話を戻す。こだわりがあること自体はいいことではあるが、執着しすぎて融通がきかなくなるのは確かに良くない。拘泥せずにいこうでぇ。ということか。。。

沢田国語研究所
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沢田隆志
大阪市出身
開明高校→横浜国立大学経済学部卒
大手自動車メーカーで経理として勤務。
神奈川県で教育委員会に勤務。その後、
須賀川市の梁取塾で主に中学生を指導。
俳句や短歌を中心に文学を楽しむ。
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