操られているのではなく「御されている」

国語 なるべく毎日エッセイ

「自分の感情を御せる人になりなさい」中学生の国語の問題に出てきたセリフ。ヤンチャな孫娘に対しておばあちゃんが言った言葉だ。
そんな言い方で子供に伝わるか?とツッコミを入れたくなった。

「御する」(ぎょする)とは、馬を乗りこなすときの“御者”の“御”が語源という説があるらしい。辞書には「馬や馬車を巧みに扱う。」そこから、「他人を自分の思い通りに動かす。」「 統治する。」といった意味が載っていた。

類義語には、「操る」「制する」「抑える」などがある。だが、微妙にニュアンスが違うのが面白い。

「操る」は操り人形的な支配感。「制する」は相手に勝って静める雰囲気。「抑える」は自分の内部での戦いだ。対して「御する」には相手に対するリスペクトを少し感じる。(あくまで私見)

最近の私はというと、スマートフォンという野生動物に御されている。気づけば画面を開いており、SNSの波にさらわれていく。スクリーンタイム通知に「今週は平均で1日6時間」などと言われるたび、「いや、違う、そこまでは…」と無意味な否認をする。

完全にスマホが人間を御している。「スマホに操られている。」と表現しないところが最後のプライドだ。

沢田,国語,塾

沢田国語研究所

●事業内容

・国語専門塾(対面・オンライン)

・俳句や短歌の創作および普及活動

・本に関するイベント

●代表

 沢田隆志

 大阪市出身
 開明高校→横浜国立大学経済学部卒

 大手自動車メーカーで経理として勤務。
 神奈川県で教育委員会に勤務。その後、
 須賀川市の梁取塾で主に中学生を指導。
 
 俳句や短歌を中心に文学を楽しむ。

・須賀川短歌会主催
「第1回みんなで選ぶフォト短歌展」最多得票

・須賀川地域の地方紙
「あぶくま時報」火曜コラム執筆中

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